せっかく書道がお好きでも、筆をうまく持てなくて、諦めてしまった・・
そういうことがあったら、とても残念ですよね。
麻痺があり、筆を持つと手に負担がかかってしまったりする方。
手が震えて線がぶれてしまうのは、「作品の味わい」だと感じていますが、ご本人が気にされるケースがとても多いです。
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先日のレクで、右手をお怪我されていて、それでも書道がしたいということで
「左手」で頑張って書かれた方がおられました。
筆を左手で握る、ということ自体とても難しく、少しお手伝いさせていただきました。
完成した作品は、とても喜ばれていました。
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それ以来、筆をもつことが難しい方の書道について考えていました。
できることならお手伝いすることなく、ご自分の力で書いてほしい、ですよね。
そこで、握力が弱い方が食事時に使う「自助食器」に、ピンときました。
このような、自助具としての「筆」があったら便利なのに・・と思いました。
そこで、身近な材料を使って、自助具のように使える「筆」をこのように作ってみました。
使用したのは、100均でも売っている「滑り止めマット」。
(あまり目立たないよう、黒色を選びました)
おおよそ10cm×30cmほどにカットして、筆の持ち手部分にくるくる巻いて、両面テープで貼りました。
出来上がりはこんなイメージです!
柄を太くする(長く巻く)ほど、握力のより弱い方に合ったものになります。
早速、持ってみました。
本当に手の力が入らない状態(筆に手を添える程度の感覚)で、筆を持つことができました!
もし、しっくりこないようなら、
手の大きさ、握力の度合いで巻き加減を調整することも出来て便利ですよね☆
少ない材料でとっても簡単に作れるので、握力の弱い方や、書きにくそうな方がいらした時に、お試しで使ってみていただくといいかもしれません。
筆を変えるだけで、「今まで書けなかった人が、自分で書けるようになった!」という変化をもたらせたら、素晴らしいですよね。
【注意点】
※手の麻痺やダメージの強い方には、作業療法士さんとご相談の上、使用を検討されるようお願い致します。
【追記】2017/12/7
手の震えや疲れを気にされる参加者さんに、実際に使っていただきました。
「手にやさしくて、いいのよ。」
とその方は仰って下さいました。
「震えが目立たなくなったんじゃない?」と他の参加者さんからもお声が。
もう少し使用を続け、変化を感じられればと思っています。
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