高齢者向け書道レクの【筆ペン・ペン字レク】でのポイントを取り上げたいと思います。
●筆ペン・ペン字レクのメリット
- 紙とペンさえあれば、すぐ取りかかれる。
- 空き時間にできる。
特別な材料が要らず、準備・片づけ不要ですぐ取りかかれるのは一番の魅力ですよね。
お手本を用意すれば、書道の代わりとしても実施ができます。
●筆ペン・ペン字レクでの配慮
- 小さすぎる・細かすぎるお手本は避ける
- 変体仮名やつづけ字の少ないお手本を選ぶ
筆ペン・ペン字では、太筆の書道と比べて字が小さくなるので、文字数も多く、その分集中力が必要です。
認知症の方ですと、どこに何を書くか?と混乱されてしまい、難しいケースもあります。
よほど小筆書道に慣れた方でない限り、なるべく、複雑でないものを選び、ハードルを下げることが大事です。
●筆ペン・ペン字レクで何を書く?
- 歌人の俳句や百人一首など
- 自作の俳句やつぶやきなど
- 写経(般若心経など)
1が書道で使われるものとして多いかと思います。
なじみある句は取りかかりやすく、書いてみたくなります。
文字数が少ないほど、手本と半紙を往復して見る回数が減ることから、ハードルが下がります。
俳句(5・7・5)は、短歌(5・7・5・7・7)より少ない文字量のため書きやすいです。
2もお勧めです!
「俳句を書こう」と題して、筆ペン・ペン字レクを開催してみませんか。
季語を1つ介護士さんが設定して、皆さんで俳句を作り、書いて発表する、というのもいいですね。
これはレクの時間でなくても、日常の時間にでもできます。
外を眺めてまどろんでいる方に、ノートとペンをそっと差し出して、今の気持ちやつぶやきを、綴ってもらいましょう☆
思いがけない言葉が生まれることがあり、専用ノートに記すことで、日記のように残せて素敵です。
介護士さんがお隣に寄り添って実施できると良いですよね。
3は、集中力の高い方、細かい字を書く事が好きな方に是非勧めてみてください。
文字量がかなり多いので、一度に全部書かずに区切ってもいいですよね。
般若心経のお手本のサイトを見つけ、以前ブログアップしています。
文字がやや大きめで、部分区切りで複数枚になっています。分けて取り組めるので、疲れにくくおすすめです。
●筆ペン・ペン字レクを何に仕上げる?
- 短冊に書く
- ポストカードに書く
短冊は折り紙・切り紙で飾りつけをすると一段と見ごたえが出ます。
ポストカードであれば、フレームに入れてそのまま飾ることができます。
また、ご友人へ葉書として送ることもできますね。
文具店で、カードに華を添えるこのようなシールなども販売しています。
この商品は予めハガキサイズにカットしてあり、便利ですね。
100~300円ほどで様々なものが購入できます。
施設にストックしておいてもいいかもしれません♪
なんといっても、お道具いらずのお手軽さが魅力のペン字です。
食後ですと、書きながら眠くなってしまう利用者さんもいらっしゃるかもしれませんが・・(笑)
一度試す価値はあるかと思います!
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