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利用者さんの気持ちを想像する

新しい高齢者施設さんで、書道教室を担当することになりました。

 

開設1年ほどのこちらのホームで、書道を取り入れるのは初めてなのだそう。

 

一番最初のアクティビティって、私もとても緊張しますが、

それはきっと参加の皆さんも同じ。


ただでさえ、久しぶりの書道に緊張するのに、

慣れない筆との格闘で、もしかすると楽しみきれないまま、終わってしまうかもしれません。

初回は、一度目は筆慣らしのつもりで、何となく雰囲気を思い出していただければOK。

皆さんのペースがあるので、書くことを無理強いはしません。

 

 

二回目からは、思い切って筆を進めていただけるように、

あとひと押し、アプローチを積極的にしていきたいですね。

 

いきなり難しい手本にせず、

まずは「書いてみようか」と心が動きそうな、やさしい字を。

 

(前回の続き、というように初回と同じ字を練習するのも、ありかもしれません。

心の準備のハードルが下がるから。)

 

そして、回を重ねるごとに、自分のペースを思い出し、余裕が出てきて、

お好きだった方は、もっともっと沢山書きたくなってくるはずです。

 

参加者さんの気持ちの変化が見えてくる時が、講師をしていて嬉しい瞬間です。

 

皆さんの「昔の感覚を取り戻す」ペースを、急かすことなく見守りたいと思っています。