書道をご自身でどんどん楽しまれる方は一旦さて置いて、
そうでない方との向き合い方について。
私自身が「書道が好き」なので、
「楽しさを一緒に感じ、味わいたい」思いから始めた、この活動。
思いだけ先走ると、参加者さんが置き去りになり、
やり方を一歩間違うと、やってほしいという思いが「押しつけ」になってしまいます。
今一度参加者さんの目線に立ち、冷静に書道レクを見つめ直してみました。
*
別の分野で置き換えて考えてみました。
たとえば私の場合、スポーツが『苦手』です。
「皆さんと一緒にやってみましょう!」という流れになった時、
真っ先に思い浮かぶのは「うまく出来なかったら」という不安です。
そこで、誰でも出来そうな簡単なものを用意頂いたとします。
それであっても、苦手だし好きでもないことだったら、
敢えてやってみようとは思えず、
「無理してまでやる必要があるのか?」と考えてしまいます。
書道レクでもこの目線に立ってみて、
『苦手』と感じる人と丁寧に向き合いたいと思っています。
*
書道でネックになるのは、「結果が目に見えて残る」ことです。
想像していた字と、結果の字がかけ離れていた場合。
「昔はもっと上手く書けたのに、今はこんなにも書けない。」
隣の人が上手に書いているのを目の当たりにして。
「あの人と比べて、自分は上手に書けない。」
現実と直面する、これは結構ショックで、耐えがたいことです。
*
ブログタイトルに書いた行為。
書いた半紙を、小さく折りたたむ、下敷きの下に隠す。
何度か目の当たりにしています。
そこには、
恥ずかしさや落胆、
そういう繊細な気持ちが詰まってるであろうこと。
私は、「素敵に書けているので、是非もう一度見せてほしい」と
(実際そう感じたので素直に)アプローチしていましたが、
その方の目線で見れていなかったと、今感じています。
こちらが見ていくら良い作品だと思っても、褒めたとしても、
ご本人には関係ないのです。
ーー続きます。
コメントをお書きください