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半紙を畳む、隠すという行為

書道をご自身でどんどん楽しまれる方は一旦さて置いて、
そうでない方との向き合い方について。


私自身が「書道が好き」なので、
「楽しさを一緒に感じ、味わいたい」思いから始めた、この活動。


思いだけ先走ると、参加者さんが置き去りになり、
やり方を一歩間違うと、やってほしいという思いが「押しつけ」になってしまいます。


今一度参加者さんの目線に立ち、冷静に書道レクを見つめ直してみました。



別の分野で置き換えて考えてみました。
たとえば私の場合、スポーツが『苦手』です。


「皆さんと一緒にやってみましょう!」という流れになった時、
真っ先に思い浮かぶのは「うまく出来なかったら」という不安です。


そこで、誰でも出来そうな簡単なものを用意頂いたとします。


それであっても、苦手だし好きでもないことだったら、
敢えてやってみようとは思えず、
「無理してまでやる必要があるのか?」と考えてしまいます。


書道レクでもこの目線に立ってみて、
『苦手』と感じる人と丁寧に向き合いたいと思っています。



書道でネックになるのは、「結果が目に見えて残る」ことです。


想像していた字と、結果の字がかけ離れていた場合。
「昔はもっと上手く書けたのに、今はこんなにも書けない。」


隣の人が上手に書いているのを目の当たりにして。
「あの人と比べて、自分は上手に書けない。」


現実と直面する、これは結構ショックで、耐えがたいことです。



ブログタイトルに書いた行為。
書いた半紙を、小さく折りたたむ、下敷きの下に隠す。

何度か目の当たりにしています。


そこには、
恥ずかしさや落胆、
そういう繊細な気持ちが詰まってるであろうこと。


私は、「素敵に書けているので、是非もう一度見せてほしい」と
(実際そう感じたので素直に)アプローチしていましたが、
その方の目線で見れていなかったと、今感じています。


こちらが見ていくら良い作品だと思っても、褒めたとしても、

ご本人には関係ないのです。

 


ーー続きます。