アクティブシニアの方が多く参加される書道教室での実施記録。
「お手本なし」「お題を3つ持参」
いきなりお手本なし形式は、こちらの教室では初めての試みでした。
「初蝉」「水中花」「麦わら帽子」がお題の言葉です。
●お手本なしの意図
1、まずは自分の書き方で自由に書いてみる。
2、必要があれば線のアドバイスをさせていただく。
これでやってみましょう!とお伝えしました。
「え、お手本ないの・・?」
と、当然ながらいつもと違う流れに戸惑う皆さん。
筆をとることが出来ずにいる方もいました。
仕方なしに(?)書き始める皆さん。
散らし書きする方や、ご自分のカラーのある字は、『お 手本なし』ならではの魅力です。
楽しく書けていれば、それで良し!と考えていました。
書いてて腑に落ちない人には、 字のアドバイスもさせて頂きました。
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とはいえ、やはり、「手本がほしい」というお声が増えまして・・(^^;)
お手本をその場で書くことにしました。
手本をお渡しすると、やはり皆さん、するすると筆が進みますね。
そこからは、「いつもの書道教室」となりました。
(今回の失敗の極めつけには、書き終える頃に気が付いた「帽」の誤字!
下は目じゃなかったっけ?と参加者さんが気づかれました。御免なさい…汗)
スムーズにお手本なし形式を導入するには、
レクの後半の時間から、手本をなくしてみる。
筆がのってきた頃合いでお試しでやってみる方法が、やりやすいかもしれません。
【今回の学び】
・「書道教室」と「書道レク」とでは、ご本人の期待、 心構えがまるで違う。
書道する時、多くのご高齢の方が「書道教室」=「手本のあるお習字」のイメージや期待を抱いています。
今回のように「書道レク」をするなら、お手本なしの書道をすることを理解していただくこと。
そして、
実施の意図や効果、あるいは完成イメージ。
これをあらかじめ目に見える形で用意しておき、
参加者さんに丁寧に伝えなければいけませんね。
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【お手本あり・なし】でそれぞれ、書道の楽しみ方があります。
「この利用者さんにはどちらが向いているだろう?」と介護士さんが見極め、合った方法でアプローチしてみる。
そうすることで、利用者さんがより気持ちよく書道できるのでは、と思いました。
この学びを踏まえて、今後も『お手本なし書道』にチャレンジしていきます!
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