五感で楽しむ、外で書道!*2018年9月書道レク

デイサービスで書道レク。今回は思い切って外へ!

皆さんにも移動して頂き、ガレージの中で実施しました。

秋風が心地よく、開放的な気分で楽しむことができました(*^。^*)

テーマは「秋」を感じる言葉です。

ホワイトボードにお題のことばを書き、その字を皆さんに書いて頂きました。

ひとつめは「南瓜」です。

手本がないので、五感がより敏感になります。

筆の穂先に集中し、風を感じて。皆さん、いい書を書かれています。

 

本物のカボチャもご用意頂いて、目の前に置きました。

絵のお好きな利用者さんは、カボチャのスケッチをして嬉しそうです。

「そのまま丸じゃつまらないから、わざといびつに描いてみたの」

と、ニコニコ話されていました。

筆で絵を書くのも、絵筆とは違った味わい、楽しさがありますね!

2つ目のお題は、「秋なすと嫁」です。

 

「秋茄子は嫁に食わすな」という有名なことわざがあります。

秋なすは美味だから、憎い嫁に食わせてはもったいないという解釈が一般的ですが、一方で、「体を冷やす食べ物なので、大切な嫁に食べさせすぎてはいけない」という解釈もあるそうです!

そんな話を教えて頂き、私も驚きました。

 

中盤あたりで、予め用意していった字を皆さんに見て頂きました。

秋桜」(コスモス)「桔梗」(ききょう)、どちらも秋の花ですね。それから、「紅葉」。

皆さん色んな字にチャレンジされていました。

 

さて、すぐそばで炭のいい匂いが漂ってきました。。

秋の味覚、サンマです♪

書いているそばで、秋刀魚を焼いて下さいました!

 

早速、ホワイトボードに「秋刀魚」と書き、皆さんも書きました。

 

漂う香りにワクワクし、お腹もすいてきますね・・。

炭で焼いた秋刀魚は、そのまま外で皆さんと美味しく頂きました^^

今回の書作品、参加者さんごとに 一部ご紹介です。

字を書かれた後に、さらさらと絵を描いて下さいました!

景色が浮かんできて、本当に素敵です。

納得の字が書けるまで、妥協することなく取り組む方です。小筆なのですが、まるで太筆で書いたかのようにしっかりとした線質です。練習の多い分、1つの線に渾身の思いがこめられ、それがにじみ出ています。

初めてご参加の方。何十年も書かれていないそうですが、線に粘り強さを感じます。

余白の生かし方がお上手です。

秘めたものを感じさせ、期待してしまいます。これからも是非たくさん書いて頂きたいですね。

ホワイトボードの字を何度も見ながら、いくつもの言葉を書いてくださいました。

ご参加ごとに、腕を上げていらっしゃいます。

太い線の中にやわらかさがあるのが、この方の魅力です。

力強い南瓜と、紅葉の「葉」の字の後半、舞い散る様に見えて、味わい深いです。

小筆を上手に使われる方です。きりりとした線の中にある意志の強さが見えます。「秋なすと嫁」からにじみ出る味わい、何とも言えません。字間・空間のとり方も絶妙で、心を揺さぶられます。

今回の書道レクでは、「本物」にたくさん触れられたことで、いい影響がありました。

 

たとえば、用意したカボチャが本物でなく写真だったなら、絵を描く発想は出てこなかったかもしれません。

秋刀魚を焼いていなかったら、あのイラストは生まれなかったかもしれません。

 

外で書いたから、皆さんの中で感じる感覚がたくさんあり、書道を通して秋をじっくりと堪能できた。そんな風に思います。

 

食欲の秋と芸術の秋、どちらも堪能する贅沢な時間でした。 

 

ご協力の施設様にはいつも感謝しております。今回もありがとうございました!