高齢者住宅の一角にある地域交流カフェにて、書道教室を定期開催しています。
師走の初旬、小春日和な日。
自立の方4名、車いすの方1名、計5名の方が参加されました。
季節の言葉の手本から、好きなものを自由に選んで頂き、
ご自分のペースで1時間、書道を楽しまれています。
皆さんの書かれた作品を 一部ご紹介します。
(左)「山茶花」(さざんか)、(右)「さらし柿」と読みます。
さらし柿は、皆さんご存知なく、改めて調べてみてその場でお伝えしました。
お酒に1~2週間丸ごと漬けておいて、柿の渋みを抜く事だそう。とても甘くなるそうなんです。「さわし柿」ともいうそうです(^-^)
こうやって意味を知りながら書くのも、楽しいですね♪
(右)「南天」
(左)「木枯しや 竹にかくれて しづまりぬ」(松尾芭蕉句)
仮名書道です。
小筆希望の方にはまず、俳句が丁度いいです。
文字量も、響きも良く、受け入れられやすいように思います。
「竹」の書き順、「連(れ)」「万(ま)」「利(り)」の変体仮名、
仮名書に慣れている方は何てことないようですが、お久しぶりの方は少々苦戦されますね・・。
クリスマスらしいものもご用意しました🎄
「きよしこの夜」の歌い出しを書いています。
皆さん、ついつい気持ちよさそうに口ずさみながら・・とてもいい時間が流れていました(*^_^*)
(左)聖夜、(右)赤鼻のトナカイ
言葉を書きながら想像し、イベントを待ち望み、心がワクワクする・・
書道でそんな時間も作りだせるのですから、素敵だなと改めて思いました。
「書き逃げですみません。」
と、この日、ご自身の体調もあり、2枚だけで終了とした方がおられました。
それでも「とてもスッキリしました。」と爽やかな表情で、
心の晴れるひとときだったことがうかがえました。
書き逃げ、歓迎です!
たった1枚でも、書くと心持ちが変わります。
これまでにも、1枚だけ書いて膝に手を置き、口元は微笑んでいて、
満足されているのだな‥と感じ取れる方がいらっしゃいました。
参加をためらう利用者さんにも、
「1枚だけ」「1文字だけ」「1分だけ」(…もありかも?!)
などとお声かけして、毛筆で、線を引いてもらってみてください。
穂先に集中し、線に「心」を入れることで、
思いのほか リフレッシュするものです。
もっと高齢者の方に感じてもらいたいなと思います。
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