『令和』作品製作 *額装しました*

デイサービスで新元号『令和』を書き、額装して仕上げました。

作品作りの全工程を、利用者さんに行っていただいています。

レクはお昼をはさみ、午後に続きの作業を行って、完成いたしました^^

 

AM

1.字の練習 2.薄墨で梅を描く 

PM

3.半紙の裏打ち(シワ取り) 4.額装

 

作品サンプルです。

 

字の周りには、出典となった万葉集から、

薄墨の「梅の花」の絵を添えています。

 

 

1.*字の練習*

 『令和』の字の練習からスタートしました。

  

今回はお手本を使わずに、「令和」の文字をホワイトボードに掲示して練習をされています。

お手本がない分、ご自分の字に集中されて書かれていました。

(利用者さんの中でも、お手本があった方が書きやすい方には、横に置いています。)

 

書かれたものには朱墨で添削をしていきました。

皆さん、真剣にアドバイスに耳を傾け、もう1枚と書き進めていらっしゃいました。

 

2.*薄墨で梅の絵の練習*

字の練習の後、周りに入れる梅の絵を練習しました。

薄墨は、固形墨をすり、淡い色合いの墨を作ります。

●用意するもの

・水差し

・固形墨

・硯、筆(字の練習とは別のものか、数が足りない場合は一旦洗います。※墨汁と混ざると綺麗に色が出ないため)

 

※薄墨の作り方

硯の陸(墨をためる所ではなく、平になっているところ)にスプーン1杯程度の水を垂らします。

1~2分ほど固形墨を磨ると、ちょうどいい淡い色合いになります。

濃くしすぎた場合は、水を一滴ずつ垂らすことで、濃度調整できます。

 

●梅の絵の描き方

 

小さな丸を描く練習に、写真のような練習用紙をつくりました。

丸はブドウの実を描くイメージで、ふっくらと。

5つくっつけると、ほどよくにじんで梅の花のように描けます。

濃さ、にじみ加減、なかなか難しいですが、皆さん頑張って練習されました!

素敵に書けた作品を1~2枚とっておき、梅の絵を入れて、清書作品を完成させました!

卯月(4月の異名)の落款も押すと、ピリリと作品が締まりますね。^^

 

 

3.*半紙の裏打ち*

ここからは午後の作業です。

清書作品をしっかり乾かしてから、裏打ち作業をしました。

 

「裏打ち」することで半紙のシワを目立たなくし、額に入れたときにとても綺麗に仕上がります!

※半紙用の裏打ち用紙は、文具店で購入できます(10枚500円程度)。

霧吹きで湿らせて、アイロンで接着し補強させます。

 

この裏打ち作業も、利用者さん自身で行っていただきました。さすがの皆さんです!

 

 

4.*額装・完成*

額装に使った額は、100円ショップで購入しました。

B4サイズを選ぶと、半紙サイズが収まります。

半紙のままだとシワっぽくなってしまいますが、今回裏打ちをしたので、とても綺麗に仕上げることができました。

 

一から頑張って作った達成感から、作品を手に持つと思わず笑みがこぼれる皆さんでした。

記念にのこる素敵な作品が仕上がり、感無量です(*^^*)!

※『令和』の楷書手本が無料で印刷していただけますので、使いたい施設様は是非ご活用くださいね。↓

新元号『令和』ダウンロード手本