『夏の風物詩「かき氷」を書道で表現! 墨がわりのインクは、【緑茶×○○】で全員が手作りしました』
今月の書道レクは、意外な材料を使って、薄墨のようなインク作りに挑戦です!
書道っぽく作品づくりをするために、
①墨色で ②半紙の特性を生かして ③なるべく簡単に
かき氷を表現できないだろうか・・・と思案しました。
利用者さんの取り組む様子を浮かべながら、こんな風にやってみました!
製作手順を追って説明します。
まずは、インク作りから。
使用したのは、「スチールウール」と「緑茶」。この2つです!
【材料① スチールウール】
画像の商品はホームセンターで(12個入り)200円で購入しました。
100円ショップではどの有名店舗でも、石鹸つきのものしか置いていませんでした。
【材料② 濃いめの緑茶】
濃いめに作った緑茶を小さな容器に入れて、その中にスチールウールを浸し、くるくる回します。すると、1分程度で墨のような黒いインクがあっという間に作れます!
緑茶の成分(タンニン)が鉄と化学反応を起こして、このようになるのだそう。
※ポイントは、緑茶を「濃いめ」に入れること。
あまり薄いと、緑茶の成分との反応が弱く、半紙にのせても、乾くと色が薄すぎて見えにくくなってしまいます!
作ったインクで、かき氷のシロップのように半紙を染めることで、簡単にかき氷を表現できるのではと考えました。
出来上がったインクを、かき氷の形にちぎった半紙にのせていきます。
スチールウールのまま、ポンポンします。
乾かすとこんな感じで、うす紫がかった綺麗な色味に落ち着きます。
ほら、かき氷っぽいでしょう?(*^^*)
↓
作ったインクは、文字の練習にも使います。
かき氷に添える字に、「涼」・「氷」の手本を用意しました。
1枚の半紙を8つ折りして、練習します。
お手本を半分に折れば、「氷」・「涼」を順番に練習できます。
マスごとに字をおさめることがわかれば、軽度の認知症の方でも、混乱しにくく進められますね。
【材料③ 千代紙、色画用紙】
千代紙→かき氷のお皿に。色画用紙→作品の台紙として使います。(色画用紙はA4またはB5サイズ、どちらかに統一しましょう)
どちらも100円ショップで揃います。
【その他材料】
・緑茶を入れる容器(プリンのカップなど小さな容器)・・参加人数分
・かき氷のお皿の型紙(厚紙をかき氷のサイズに合わせてお皿型に切っておき、あらかじめ準備)・・人数に応じて必要数
・はさみ、のり、鉛筆・・人数に応じて必要数
・書道セット一式・・参加人数分
*他、余った色画用紙でかき氷のスプーンを切り貼りしたり(最初の画像参照)等、アレンジ自在に試してみてください!
試作でばっちり備えて、早速デイサービスの書道レクでチャレンジです!
意欲的な利用者さん達で、とても楽しんでくださいました。
書道セットを並べて、まずはインク作りから。
緑茶を間違えて飲まれぬよう、ご注意を・・(笑)
くるくる~。。 あら、簡単!
すぐに黒色に変化して、感動です☆
半紙を手でちぎります。指先の訓練にもなりますね!
とっても、集中しておられます。
几帳面な皆さん、下書きの線からずれてしまうと気にされて、ハサミで綺麗に切っていた方も!
手でちぎることでかき氷っぽく見えることをお伝えし、「そうなのね」とご納得頂きました。
かき氷に、シロップが入りました♪
文鎮で仕切って、ここまでインクをのせるとわかるようにしたら、失敗が少ないようでした。
「どこまでつけたらいいの?」
説明するのも意外に難しい・・・そうですよね💦
「見ないで~!!」
いえいえ、、シロップたっぷりでも、大丈夫です!^^
逆さまに(かき氷の山を下に)すると、インクをのせる目安がわかりやすい!これも、職員さんの機転です。
かき氷ができあがったら、乾かす間に字の練習です。
ここからは、いつもの書道の雰囲気になりました。
手づくりしたインクを実際に使って書く、そのワクワク感は想像以上でした!
介護職員さんのお声かけやフォローもあって、皆さん存分にお楽しみいただけたようでした。
普通の書道から入ると緊張しちゃう、という利用者さんでも、
遊び感覚のインク作りからスタートするため、心ほぐれた状態で取り掛かれそうですね。
インク作りは気軽にできるので、是非介護レクで試してみてくださいね。
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