お手本なし書道「喜怒哀楽」

デイサービスの皆さんと、今回もお手本なしの書道に挑戦です。

 

お題は「喜怒哀楽」。

 

目指すこと:

「字のイメージを線で表現し、書くことを楽しもう!」

 

どんな字が出来上がるかワクワクしながら、チャレンジしてみました。

「書けるかな~?」「難しそう・・」というお声もありながら、皆さん筆を手に取られ、スタートしました。

 

ホワイトボードの字を見ながら書かれています。

 

手元のお手本を見ながら書くお習字とはまた違った部分で、頭を刺激していきます。

「喜」の字は線が混み合って、難易度が高めでしたね。

「怒」もなかなか難しくて、皆さん一生懸命に考えながら、半紙に線を乗せていきます。

 

皆さんの個性あふれる字が生まれていく、それが『書レク』の醍醐味です^^

 

職員さん、施設長さんも利用者さんと一緒に字を書いて、見せ合って。

 

---色々な字があっていいと思えると、自分でも表現してみようと思えるのでは?

 

「怒」を力強く、「哀」を弱々しく書いたり。

「楽」の字は、普段見慣れない書体の手本も使いました。

 

「書くことが楽しい・面白い!」

お一人おひとりのその気持ちを目標に、進めていきたいと思っています。

 

 

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スタートはお手本なしですが、

ご様子をうかがいながら、必要な方には手元にお手本を置き、参考にしていただきます。

 

「この方には、お手本なしの方が、思いきり書いて頂けそう」

「この方はお手本があった方が、戸惑わずに書けそうだな」

 

今は、どちらが気持ちよく書けそうか?・・お手本を渡すタイミングも見極めていきます。

 

こちらの方は、書道レクの参加ごとに、取り組みへの変化がみられています。

最初は自信がなく、書くことに消極的でいらしたのですが、続けていくうちに意欲的になられてきました。

ご自分の字にとても集中して書かれています。

「この線はこうしたらよかったかな?」と分析もされていました。

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作品紹介です。

「楽」が予想通り、人気の字です^^

それぞれの「楽」が皆さんそのものを表現していました。

力が入ることなく、ご自分の書道を楽しまれていることがわかります。

たくさんの枚数を書く中で、自分の気持ちいい書き方を見つけられている方の作品です^^

初めてご参加の方です。施設長さんからは、特殊な認知症をお持ちで、手作業の理解が難しい方とお聞きしました。

「難しいな」と仰られましたが、諦めることなく取り組まれていました。1つ1つの線から、几帳面さがうかがえます。

肩に力が入り、ご本人も「疲れた。。」と仰っていたものの、お名前もしっかりと書き、1枚を仕上げられました。

明るく、清らかな線で書かれる方です。

この大きさの字粒が、この方には書きやすいサイズ。

無理に字を大きくしようとすると、バランスが崩れたり、らしさが薄まってしまうこともあります。

半紙いっぱいに書くことがいいという見方もありますが、

書きにくくなってしまうのであれば、無理に大きさを変える必要はないのです。

半紙に落款を押して、作品に残しました。

 

ご高齢の皆さんの作品を見ていると、たくさんの気づきを頂きます。

書くことが楽しいと感じられるように、その方を見つめて、一緒に探っていきたいです。

今後も継続して、書道を続けていきましょう!^^