前向きな言葉は、書いていても心が明るく、楽しい気持ちになるもの。
書道レクで "幸せを呼ぶおまじない" の言葉を書きました。
かねてからリクエストの多かった仮名書道。
何を書くか考えた時に、
身近で、堅くなく、楽しくなる言葉を選びたいと思っていました。
そんな言葉なら、書くことのハードルが下がるのではと考え、この言葉での手本をご用意しました。
・今日もよい一日になりますように
・心ゆたかな毎日をすごせますように
・たくさん笑顔ですごせますように
・おだやかな日々を過ごせますように
・今日も明日もたくさんいいことありますように
(参考書籍はこちら)
お手本選びの際は、「どれがいいかしら」と皆で選ばれ、
次はこれにしてみようかなとお手本を替えて、 数種類チャレンジされていました!
「変体仮名」と呼ばれる旧字体の仮名文字は用いず、簡易なお手本にしたため
抵抗感も少なく、スムーズに取り掛かれたように思います。
「通っていた女学校では、書道というと小筆の仮名だけだった」と いう方がいらっしゃいました。
そのためか特に女性の方は、仮名書道を好まれる方が多く、 慣れている方が多いのですね。
「最後の『に』がいつも行き場をなくすの。」
横に添えた『に』が、微笑ましいです。
手本の一部分だけを、丁寧に書かれました。
横にお名前を書かれると、素敵な作品にまとまっていて、とても見栄えがするものでした。
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唯一男性の参加者さんの書く仮名は、
勢いよく、きりっとした線で見応えありました。
(写真でお見せできないのが残念・・。)
「線がお手本みたいに自然につなげられないんだよなぁ、、」
と悩みを訴えておられました。
どうか、手本の字形にとらわれ過ぎずに
自分流の字で、 気持ちよく書くことに集中しましょう!
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お久しぶりの仮名書道に、苦戦される方も。
太筆と比べて、小筆は線の迷いがそのまま出やすく、
書にこだわりの強い方ほど気にされます。
「消しゴムで消したいわ」の言葉に、先の男性参加者さんがひとこと。
「書道は一期一会だから。」
心に残る言葉でした。
その時書いた1本の線は、一度だけ。
紙に墨が乗せられて、その時しか書けない作品となります。
まさに、一期一会です。
いま ここで過ごした時間、感じた思いを、今日の1ページとして心に刻んで頂ければいいなと思います。
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レク終了後。
参加者さんの当日のプログラムで、
書道の前に、体操のアクティビティをされていたとのこと。
「書道と体操、どちらが疲れますか?」とお尋ねすると、
「書道」と迷わず答える方が、数名おられました!
おそらく、「上手く書きたい」という思いが強い方ほど、疲れてしまうのではないでしょうか。
参加者さんの意識を、「上手く書く」から「楽しく書く」に持っていくこと。
今回のレクでのテーマは、それを狙ったものでしたが、
この回答から、まだまだだとわかりました。
これは、書道レクの活動をするうえでの今後の課題とさせて頂きます。。
書道が苦痛の時間になることなく、
いい意味での「鍛錬」の時間になり、
願わくば、参加者さんの「リラクゼーション」につながっていった ら・・。
その思いを片隅に置いて、次回の書道レクへと繋げていきます!
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